会社員時代は、税金についてはほとんどが会社がやってくれていました。
独立すると、開業の手続きや経理処理、申告まで、基本的には自分でする必要があります。

税金って、自分でも本やネットで調べるけど、よくわからないことが多くて。
どこか相談できるところありますか?

はい、税金について相談できるところはいろいろあります。
一緒に見ていきましょう。
相談できる窓口は
無料で相談に載ってくれるところとしては、大きく次の3つがあります。
1.国や自治体の設置する相談機関
2.国税局・税務署
3.税理士会
1.国や自治体の設置する相談機関
国が設置している相談機関として、よろず支援拠点があります。
税金相談だけでなく、経営全般について相談にのってもらえます。
よろず支援拠点については、次のサイトで詳しく説明しています。
その他、自治体や、自治体の外郭団体が相談窓口を開設している場合があります。
〇〇市、相談、税金 などで検索してみてください。
2.国税局、税務署
(1)国税局
・電話相談
税のルールの確認などは、国税局の電話相談がお勧めです。
・「タックスアンサー(よくある税の質問)」「税務相談チャットボット」
国税局のウェブサイトでは、「タックスアンサー(よくある税の質問)」や「税務相談チャットボット」も開設されています。
「税務相談チャットボット」は試験導入で、項目が限られているようです。
「タックスアンサー(よくある税の質問)」
「税務相談チャットボット」
タックスアンサーやチャットボットで調べれば解決することもあるかもしれません。
まずはそちらで調べて、回答が載っていない場合に税務相談に電話するのが良いと思います。
(2)税務署
・窓口相談
近くに税務署があれば、直接窓口で相談するのもお勧めです。 www.nta.go.jp
・確定申告の時期の特別対応
確定申告の時期は、各税務署で確定申告テレフォンセンターや相談窓口が開設されます。
近隣の税務署に問い合わせしてみてください。
また、確定申告の特集サイトが設けられているので、そちらも参照してみてください。
3.税理士会の税務相談
税理士会でも無料で税務相談を受け付けています。
相談の受付方法は、各拠点により若干相違しているようです。
税理士会の相談会
結局どの窓口がお勧めなの?

はい、おおよそですが、次のように使い分けすることがお勧めです。
申告書の書き方や開業時の手続き、税金のルールに関すること
申告書の書き方や開業時の手続き、税金のルールに関することは、国税局と税務署がだんぜんお勧めです。
結局、税金は最後はココ、ですので、ここに聞けば間違いがありません。
私も何度か利用しましたが、非常に親切に教えてもらえます。
何と言っても、私たちは税金を払ってくれるお客様ですからね。
国税局と税務署の使い分けは次のようにするとよいでしょう。
軽いもの、一般的なもの
国税局の電話相談、タックスアンサー、チャットボット
込み入った事情があるもの、直接相談したい場合
税務署の窓口相談
確定申告の相談
確定申告時特設のテレフォンセンターや相談窓口
節税や記帳方法、税理士の紹介に関すること
節税や記帳の仕方を知りたい
申告や経営指導をしてくれる、自分にぴったりの税理士さんを紹介してほしい
相続なども含めて相談したい
そんな時は、税理士会がお勧めです。
地域ごとに拠点が設けられているので、近隣の税理士会に連絡しましょう。(先ほどの相談会のリンクです)
経営全般にかかること
税金だけでなく、決算書の分析方法や資金繰りなど、経営にかかる事項も含め広く相談したい
申告など全部自分でするつもりなので、税理士会の税理士さんには少し相談しづらい
そんな時はよろず支援拠点や自治体の相談窓口がよいでしょう。
税金について回答してくれるのは、結局こちらでも税理士さんになると思われますが、もともと経営相談をしてくれる機関ですので、税金を超えた相談にも対応してもらえます。
また、営利を目的としていないので、顧問などのお願いをしない場合も気兼ねなく相談することができます。
いかがでしたでしょうか。

上手に使い分けて、税金の悩み、解消してくださいね。